『ブラジル セラード パトロシーニョ』
尾道浪漫珈琲 契約農園 ブラジル ファイブスター農園のスペシャルティーコーヒー
【パトロシーニョ地区ファイブ・スター農園】
ファイブ・スター農園はブラジル・ミナスジェライス州の中心パトロシーニョ地区に位置し標高1000mの小高い丘にコーヒーと養豚・牧畜を営んでいます。
ヒカルド氏はリオデジャネイロ市に生まれ曾祖父がイタリアからブラジルへ移り住み、セラードには1988年に移り現在の農園を開拓しました。
農園を移した理由は霜が降らないことと土壌が侵食されていない点でした。
新天地セラードに移り最初の困難は有機欠落土壌であったことでした。 未開の土地の為侵食はされていませんでしたが、全てが初めてであり、今までの伝統的ブラジル農法では通用しないことを知りました。
その為、近隣の生産者との団結が最重要であることに気づきCACCER(生産者協議会)を設立し情報交換の場を作り、他地域に例の無い団結力を持った組織を作り上げました。
品質に一貫性を持たせる為に生産者がお金を出し合いCACCERの組 合員専用の精製工場と輸出会社を設立しセラードブランドの品質は全 て同スペックでお届けできる体制を整えました。 このブラジル初の生産ルートを一貫する生産体制が認められ現在では 欧米向けの輸出が激増し日本からも多くの人が訪れています。
【ヒカルド氏の理念】
ヒカルド氏のセラードでのコーヒー栽培が困難だったのは、セラードが有機欠落土壌であったからです。
今までのブラジル伝統農法がまったく通用しない新天地を開拓するためにまず土壌改良のために大豆栽培からスタートし3年続けた後コーヒーを植え付けました。
さらに有機肥料を投下するために養豚・牧畜を初め堆肥を撒きました。その他に独特な農法として雑草のコントロールをしています。 本来害虫と同格に見られていた雑草に肥料を撒き成長させてから刈り込 み土中に戻し堆肥としています。
除草剤を一切使用せずにその結果害虫の天敵になる蜘蛛や鳥が多く住む理想的な環境を作り上げました。
【ヒカルド氏のスペシャルティーへの取り組み】
上記の取り組みの結果ヒカルド氏は現在CACCERの理事を務めています。今ではセラードでも高品質コーヒーを生産する生産者として不動の地位を築きました。 結果としてもイリカフェコンテストに入賞するなど実績を残しました。
減農薬・有機肥料による生態系のコントロールだけでなく品質の向上のための投資を惜しみませんでした。 2003年では誰も取り組まなかったWINDDRY(棚干し)を導入し手間をかけて低温乾燥させています。
この乾燥方法はブラジル産のコーヒーでは見られません。
手間は掛かりますが、網棚で風を通す事により低温で時間を掛け、じっくりと仕上げる為、甘味があり、風味豊かなコーヒーが出来上がります。